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■黄砂飛来日は救急搬送が増加、PM2・5の影響濃厚 国立環境研究所が発表 [健康ダイジェスト]

 中国大陸から飛来する黄砂の濃度が高い日は病気による救急搬送の数が増えるとの研究結果を、国立環境研究所(茨城県つくば市)の上田佳代主任研究員らがまとめました。
 「黄砂とともに飛んでくる大気汚染物質が影響している可能性がある」としています。大気汚染物質にはPM2・5(微小粒子状物質)も含まれ、肺の奥深くまで入りやすいことからぜんそくや気管支炎、肺がんのリスクを高める懸念があります。
 医師でもある上田研究員らは、救急搬送の充実したデータが残る長崎市を調査し、けがや妊婦を除き2003~2007年の3~5月の成人の搬送約9000件を分析。
 黄砂の濃度が高い日は黄砂がない日に比べ搬送数は12パーセント多く、心臓病と脳卒中の循環器疾患に限ると21パーセントも増えました。
 黄砂を含む大気の飛来ルートを解析した結果、中国大陸沿岸の工業地帯を2キロ未満の高度で通ってきた日のほうが、上空を通ってきた日より搬送数が多い傾向がありました。
 また、福岡県内の病院に入院した脳梗塞の患者を対象とした調査では、特定のタイプの脳梗塞は発症が約30パーセント増えたとの結果も出ました。
 一方、PM2・5は中国大陸から飛来するばかりではなく、日本国内でも発生しています。3月12日に開催されたPM2・5の対策を話し合う中央環境審議会専門委員会の初回会合では、ディーゼル車などから直接排出されるPM2・5は減っているものの、工場や火力発電所から出た汚染物質が大気中で化学反応を起こしてできるPM2・5への対策は進んでいないという実態が報告されています。

 2014年3月15日(土)




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