■乳幼児のボタン電池の誤飲、消費者庁が注意喚起 入院、死亡例も [健康ダイジェスト]
小型の電気製品やおもちゃに使われているボタン電池を乳幼児が誤って飲み込むと、重大事故につながる恐れがあると、消費者庁が注意を呼び掛けています。入院例や死亡例もありますが、保護者の多くは危険性を認識していないといいます。
消費者庁に寄せられた事故情報によると、昨年8月、東京都内の1歳男児がLEDライト付き耳かきに取り付けていたコイン形のリチウム電池を誤飲しました。これが食道に引っ掛かり、9時間の手術で摘出したものの、気管と食道に穴が開き、2カ月の入院をしたといいます。
その間、口から物を食べることはできず、鼻からチューブで栄養を取る状態が続きました。男児の母親は、「電池を飲んだ当初は、便とともに出てくると簡単に考えていて、これほど大変なことになるとは想像していなかった」と話しています。
このように1歳前後の子がボタン電池を飲み込むと、食道に引っ掛かるケースが多くみられます。粘膜に触れると電流が流れ、アルカリ性の液体が外に流れ出すため、食道の壁に潰瘍(かいよう)ができたり穴が開いたりする恐れがあります。
潰瘍は、ボタン電池、特にリチウム電池では30分から1時間という非常に短時間でできることもあります。
消費者庁には、2010年12月~2014年3月に、93件の子供のボタン電池誤飲に関する情報が寄せられました。うち91件は3歳以下の例で、10件で入院をしました。
2004年には1歳3カ月の男児が誤飲1日後に摘出しましたが、2週間後に合併症を引き起こし死亡した例があります。アメリカでは、2009年までの19年間で5万人が緊急診療を受け、うち35人が死亡したといいます。
消費者庁は3月、0~3歳児の母親3248人にインターネットを通じて調査をしたところ、ボタン電池を誤飲し食道にとどまると重症にいたるケースがあることを「知っている」と答えた人は38パーセントにとどまったといいます。
2014年6月25日(水)
消費者庁に寄せられた事故情報によると、昨年8月、東京都内の1歳男児がLEDライト付き耳かきに取り付けていたコイン形のリチウム電池を誤飲しました。これが食道に引っ掛かり、9時間の手術で摘出したものの、気管と食道に穴が開き、2カ月の入院をしたといいます。
その間、口から物を食べることはできず、鼻からチューブで栄養を取る状態が続きました。男児の母親は、「電池を飲んだ当初は、便とともに出てくると簡単に考えていて、これほど大変なことになるとは想像していなかった」と話しています。
このように1歳前後の子がボタン電池を飲み込むと、食道に引っ掛かるケースが多くみられます。粘膜に触れると電流が流れ、アルカリ性の液体が外に流れ出すため、食道の壁に潰瘍(かいよう)ができたり穴が開いたりする恐れがあります。
潰瘍は、ボタン電池、特にリチウム電池では30分から1時間という非常に短時間でできることもあります。
消費者庁には、2010年12月~2014年3月に、93件の子供のボタン電池誤飲に関する情報が寄せられました。うち91件は3歳以下の例で、10件で入院をしました。
2004年には1歳3カ月の男児が誤飲1日後に摘出しましたが、2週間後に合併症を引き起こし死亡した例があります。アメリカでは、2009年までの19年間で5万人が緊急診療を受け、うち35人が死亡したといいます。
消費者庁は3月、0~3歳児の母親3248人にインターネットを通じて調査をしたところ、ボタン電池を誤飲し食道にとどまると重症にいたるケースがあることを「知っている」と答えた人は38パーセントにとどまったといいます。
2014年6月25日(水)
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