SSブログ

■新しい出生前診断で113人中絶 受診7775人の集計 [健康ダイジェスト]

 妊婦の血液を分析して胎児に染色体の病気があるかどうか判定する新しい出生前検査を受けた妊婦は、昨年4月の検査導入から1年で7775人に上り、陽性と判定された142人のうち診断が確定するなどし、流産もしなかった妊婦113人が、人工妊娠中絶をしたことが産婦人科医などのグループの調査でわかりました。
 新しい出生前検査は、妊婦の血液を分析して胎児にダウン症など3つの染色体の病気があるかどうかを高い確率で判定できるもので、昨年4月から国内でも受けられるようになりました。
 この検査を実施する全国40の病院の産婦人科医などのグループは、28日に近畿大で開かれた日本遺伝カウンセリング学会で、昨年4月の検査導入から1年で7775人の妊婦がこの検査を受け、これまでに142人が胎児に病気がある可能性が高いことを示す陽性と判定されたことを明らかにしました。
 このうち、羊水検査などで胎児の染色体の異常が確定し、流産もしなかった110人が人工妊娠中絶をしたということです。また、陽性と判定された妊婦の中には、確定診断を受けないまま人工妊娠中絶をした妊婦も3人いました。
 調査を行った産婦人科医のグループの左合治彦医師は、「カウンセリングで検査の意味をしっかりと考えた上で受けて欲しいと考えている。陽性と判定された妊婦に対しては産婦人科医だけでなく、ダウン症の子供を持つ親から体験を聞けるような態勢を作っていくことなども重要で今後整備していく必要がある」と話しています。

 2014年6月29日(日)

nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0