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■デング熱、蚊のウイルス検査を11月まで継続 東京都が23公園で [健康ダイジェスト]

 蚊のヒトスジシマカが媒介する感染症であるデング熱の国内での感染は、今年は今のところ確認されていませんが、東京都は、蚊の活動時期がしばらく続くことから、今年11月まで都内の公園でウイルスを持つ蚊がいないか検査を続けることにしています。
 デング熱の国内での感染は、およそ70年間ありませんでしたが、昨年、東京都内の代々木公園を中心に感染が相次ぎ、感染者は全国の162人に上りました。
 東京都は、今年から公園の側溝に蚊の発生を抑える薬剤を入れたり、都内25の公園でウイルスを持つ蚊がいないか検査を行うなど、新たな対策を始めています。
 今年は国内での感染は確認されていないものの、蚊は気温が15度以上あれば活動を続けるとされていることから、今後も流行が起きる可能性が指摘されているため、東京都は今年11月まで蚊のウイルス検査を続けることにしています。
 3日は、練馬区の光が丘公園で、都から委託を受けた業者が前日仕掛けた装置に集まった蚊を採取。採取した蚊は都の研究施設で検査が行われ、ウイルスが検出された場合は都が速やかに公表することにしています。
 東京都環境保健衛生課の齊藤祐磁課長は、「気温は下がってきたが、蚊は夏が終わった9月に最も活発に活動するので、調査を続けていきたい。草むらに入る時などは長袖、長ズボンを着用するなどの対策を続けてほしい」と話していました。
 一方、昨年感染者が相次いだデング熱について、国は45の都府県に対して今年4月、観光地や公園などの中から感染のリスクのある場所を選び出して事前に蚊の生息状況を調べ、感染が起きた時に備えるよう求めていますが、全体の3分の1に当たる15の府県で、場所の選定と生息調査のいずれも実施できていないことがわかりました。
 デング熱に詳しい国立感染症研究所の高崎智彦室長は、「蚊の生息場所を事前に知っておけば、ウイルスを持っているかどうか直ちに調べ、拡大を防ぐ対策を迅速に行える。まずは地域で最も人の集まる公園をリスク地点に選ぶなどして、すべての自治体が調査しておいてほしい」と話しています。

 2015年9月3日(木)

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