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■統合失調症の治療薬で85人死亡 NPOが原因究明を厚労省に要望 [健康ダイジェスト]

 統合失調症治療薬「ゼプリオン」を使用していた85人が死亡していたと、NPO法人「地域精神保健福祉機構」(略称コンボ、千葉県市川市)が21日、発表しました。2013年11月の発売から今年2月までの国への副作用報告を分析したといいます。
 精神疾患の支援に取り組むコンボは、厚生労働省に原因究明を求める要望書を提出しました。
 記者会見したコンボの宇田川健・共同代表は、「ほかの抗精神病薬と比べゼプリオンの死亡報告数が突出して多い。死者数を減らすために、使用患者の全例調査をしてほしい」と訴えました。
 この治療薬は、ヤンセンファーマ(東京都)が製造販売する注射薬。85人の死因は不明が最も多く、心疾患、自殺、誤嚥(ごえん)・窒息が続き、情報不足で因果関係を評価できないものが多いといいます。
 販売開始後に死亡報告が相次いだことから、厚労省は2014年4月、販売元のヤンセンファーマに添付文書の使用上の注意を改訂するよう指示しました。ただコンボによると、その後も60人を超える死亡報告が出ています。
 ヤンセンファーマは、「指摘は真摯(しんし)に受け止めるが、日本人の患者で、臨床試験も行っており、安全かつ有効だと考えている。適正な使用が広がるよう情報提供を続けたい」としています。現在の使用者は、約1万2000人。
 厚労省は、「適正使用が続くよう啓発を続ける」としています。同薬は、投与が1カ月に1度でよく、利用しやすい薬と知られているといいます。

 2016年6月22日(水)

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