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■老化抑える物質の臨床研究を開始 慶大とワシントン大が来月にも [健康ダイジェスト]

 老化を抑制する効果が動物実験で判明しつつある物質を人に投与して、安全性や効果を確かめる臨床研究をアメリカのワシントン大学(ミズーリ州)と慶応大学の研究チームが計画し、早ければ来月にも始めることがわかりました。
 臨床研究に使われるのは「ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)」という物質で、老化を抑える働きを持つといわれる遺伝子サーチュインを活性化させる働きがあるとされています。これまでマウスを使った実験では、老化によって硬くなった血管が柔らかくなった、目の機能などの低下が改善したなどとする結果が発表されています。
 研究を続けているワシントン大学医学部の今井眞一郎教授(51歳)(老化学)によりますと、慶応大学の研究グループと共同で、このニコチンアミド・モノヌクレオチドを実際に人に投与し、安全性や効果を確かめる臨床研究を計画しているということです。
 計画では、まず10人程度の健康な人に投与する予定で、臨床研究の申請はすでに慶応大学の倫理委員会に出されており、承認が得られれば来月にも始める予定だということで、その後数年かけて、体の機能の改善効果の有無を調べます。
 今井教授は、「人での安全性や効果を慎重に確かめたい。老化と寿命の問題は日本の将来にも非常に重要なので、臨床研究が成功するよう努力したい」と話しています。

 2016年6月21日(火)

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