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■偽のC型肝炎治療薬、成分はビタミン剤や漢方薬など 厚労省が分析 [健康ダイジェスト]

 奈良県や東京都内で見付かった高額なC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について、厚生労働省は1日、ドラッグストアなどで市販されているビタミンのサプリメントや風邪の時に服用する漢方薬などだったとの成分分析結果を公表しました。
 厚労省は、国内で何者かが正規品のボトルに詰め替え、東京都内の卸売り販売業者2社に売ったとみています。偽造品は、卸売り販売業者の在庫からさらに1本発見され、計15本になりました。
 国立医薬品食品衛生研究所などが成分を分析したのは、ボトル6本分。錠剤は4種類あり、サプリメントと漢方薬は、国内で簡単に入手できることから国内で詰めたとみられます。それ以外の2種類は、ギリアド・サイエンシズ(東京千代田区)が製造販売する正規品のハーボニー(1錠約5万5000円)と、同じ成分を含むC型肝炎治療薬「ソバルディ」(1錠約4万2000円)でした。ボトルの中身を詰め替えて、わざわざ高額な薬を混ぜたりした意図は不明といいます。
 新たに見付かった1本の中身もサプリメントとみられ、一部は割れていました。
 また、偽造品は15本とも、東京都千代田区神田の卸売り販売業者2社が昨年11月以降に購入し、うち5本が翌日までにさらに複数の卸売り販売業者を経由して、薬局チェーンの「関西メディコ」(奈良県平群町)に納入されたことが確認されたといいます。
 卸売り販売業者は「現金問屋」と呼ばれ、面識のない複数の個人から28錠入りボトル1本を90万~100万円(薬価は約153万4000円)で買ったと説明しています。奈良県の調査では、最初に偽造に気付いた患者1人を除き、偽造品を渡された患者はいませんでした。
 現金問屋が記録を残していないため、偽造品を持ち込んだ人物の特定はできていません。東京都などは医薬品管理がずさんだったとして、医薬品医療機器法(薬機法)に基づく行政処分を検討しています。

 2017年2月2日(木)

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