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■ハンセン病療養所に再入所、10年間で129人 医療不安、社会の偏見も背景か [健康ダイジェスト]

 全国の13国立ハンセン病療養所を退所後、療養所に戻った元患者が2009~2018年度の10年間で、延べ129人に上ることが23日、厚生労働省の発表で明らかになりました。
 施設外での医療・介護態勢への不安や、社会に残る偏見や差別などが、背景にあるとみられます。元患者が社会で安心して暮らすための支援が不足する実情が、浮き彫りになりました。
 厚労省が9月、各療養所に聞き取りなどの調査を実施し、再入所者が年間延べ9~20人いたことが判明しました。13療養所のうち、再入所者が最も多かったのは長島愛生園(岡山県瀬戸内市)の延べ32人。次いで多磨全生園(東京都東村山市)の延べ21人、菊池恵楓園(熊本県合志市)の延べ20人など。
 今年5月時点で132療養所の入所者(1211人)の平均年齢は85・9歳。調査では再入所の理由は尋ねませんでしたが、厚労省は、高齢化に伴う生活の不自由さのほか、社会に残る偏見や差別に対する恐れなども背景にあるとみています。
 施設外での生活に伴う難しさは、元患者らを支援する民間団体が2016~2017年に実施した退所者ら155人の実態調査でも浮かび上がっています。
 東京都の社会福祉法人「ふれあい福祉協会」が退所者らに困っていることを尋ねると、最も多かった回答は医療や介護の態勢への不安に関するものでした。「重度の障害になったらどうするか」「在宅生活が難しくなった時の居場所」がいずれも34・8%。差別や偏見が障害になっているとの回答も多く、「差別や偏見がある」が34・2%、「病歴を明かして医療を受けづらい」が23・9%、「病歴を明かして介護を受けづらい」が19・4%ありました。
 再入所に関する質問では、回答した136人の26・5%が希望すると答えました。理由は「高齢で自宅での生活が困難」「病歴を明かせず、満足な介護をしてもらえない」などでした。一方、39%は希望せず、理由は「社会で死にたい」など。35・3%は「今は考えていない」としました。

 2019年11月24日(日)

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RichDramb

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by RichDramb (2019-11-25 01:11) 

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