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■子供の体力急落、小5男子は過去最低 「スマホ視聴で運動減」とスポーツ庁 [健康ダイジェスト]

 小学生と中学生の走る力といった体力や運動能力が昨年度より低下したことが23日、スポーツ庁の調査で明らかになりました。背景には運動時間の減少と、スマートフォンなどを視聴する時間が長くなっていることなどがあるとみられています。
 この2019年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)は、2008年度から全国の小学5年生と中学2年生を対象に50メートル走やボール投げ、反復横跳びなど8つの項目とともに生活習慣も調べているもので、今年度は約215万人が対象になりました。
 それぞれの項目を数値化して合計した全国の平均値は昨年度と比べて小中学生の男女でいずれも低下し、特に小学生の男子では調査開始以来、最低となりました。中学生の男子も、過去5年で最低となりました。
 具体的には中学生の持久走で、男子が1500メートルで6秒余り遅くなり、女子は1000メートルで3秒余り遅くなったほか、50メートル走では小学生の男子が100分の5秒遅くなり9秒42となるなど、走る力の落ち込みが目立っています。
 また生活習慣では、部活動を含めた運動時間が1週間で420分未満、1日に平均すると1時間未満の子供の割合が増えているほか、テレビやスマートフォンなどを視聴する時間が長くなり、特に小中学生の男子で長時間化していることもわかりました。
 中学生の部活動は、1週間の平均活動時間が今年度は男子13時間32分、女子13時間40分と、いずれも昨年度に比べて90分以上減っています。
 スポーツ庁は部活動の時間減少が直接影響しているとはいい切れないとするものの、子供の体力や運動能力の低下は運動時間が減り、スマートフォンなどを視聴する時間が長くなっていることなどが背景にあるとみています。
 スポーツ庁は、「ここ数年男女ともに向上する傾向にあったが、重く受け止めている。学校での改善を進めていくが、教員の負担軽減を進める中で対応には限界があり、地域の活動を充実させる必要がある」としています。
 一方、調査結果の分析に携わった名古屋学院大学の中野貴博教授は、「ここ数年の暑さが調査に影響したり、子供が外で運動する時間を確保しづらくしたりしていることが想定される。比較的涼しい時間など気象条件に合わせた柔軟な取り組みが必要だ」と指摘しています。

 2019年12月26日(木)

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