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■エボラ出血熱が新たに流行し5人が死亡 コンゴ民主共和国 [健康ダイジェスト]

 国連児童基金(ユニセフ)は1日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)の北西部でエボラ出血熱の感染者が新たに9人確認され、このうち5人が死亡したことを明らかにしました。
 死者5人の中には、15歳の少女が含まれていました。治療中の4人は、エクアトゥール州の州都ムバンダカにある病院の隔離病棟に収容されています。いずれも死者と接触があり、1人は死亡した患者の子供だといいます。
 死者5人は5月18~30日の間に亡くなり、31日になってエボラ出血熱関連の死亡例だったと確認されました。
 これについて世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のモエティ事務局長は4日の記者会見で、「コンゴでも新型コロナウイルス対策で外出制限が行われている中、エボラ出血熱の新たな流行が起きていると考えるのが妥当で、懸念している」と述べました。
 エボラ出血熱は、体液への接触で感染するウイルス性の感染症。致死率は流行の各事例によって異なるものの、25~90%とされます。
 コンゴでの流行は1976年に初めて確認されてから11度目で、WHOによると、同国東部の北キブ州を中心に2018年に始まった流行ではこれまでに3406人の感染が報告され、2280人が死亡しました。この地域での新たな感染者は21日連続でゼロとなっています。エボラ出血熱の潜伏期間は最長21日とされるものの、WHOは念のため、その2倍の期間を置いてから終息を宣言します。
 同国では、エボラ出血熱に加え、首都キンシャサを中心に新型コロナウイルスの感染が広がっていて、5月31日までに3195人が感染し、72人が亡くなっています。さらに深刻なのが昨年から続くはしか(麻疹)の流行で、感染者は37万人、死者は6779人に上っています。
 コンゴでは、ダイヤモンドなど豊富な地下資源の利権を巡って、東部では政府軍と武装グループによる紛争が続いています。
 医療当局は、WHOとともに北西部でエボラ出血熱の検査態勢を強化しており、3つの感染症の対応に追われています。

 2020年6月5日(金)

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