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■新型コロナウイルス、4割は無症状感染者から感染 WHOが注意喚起 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスに感染した人のおよそ40%は、無症状の感染者からうつされているとする見方を明らかにしました。その上で、感染が広がっている地域で人との距離を取ることが難しい場合は、マスクを着けるよう呼び掛けました。
 WHOで危機対応を統括するマイク・ライアン氏と、技術責任者のマリア・バンケルコフ氏は9日、スイスのジュネーブにある本部からインターネットの中継で、一般市民からの質問に答えました。
 この中でバンケルコフ氏は、「症状がある感染者だけでなく、無症状の感染者もほかの人にウイルスを感染させる力を持っている。感染した人のおよそ40%は、無症状の感染者からうつされていたとするいくつかの研究がある」と述べ、無症状の感染者も症状のある感染者に近い割合で周りの人に感染させている可能性があるという見方を示しました。
 その上で、感染が広がっている地域においては、公共交通機関の中など人との距離を取ることが難しい場所では、マスクを着けるべきだと呼び掛けました。
 このほかライアン氏は、日本でスポーツジムやカラオケ店などで感染が広がった例を挙げ、「新型コロナウイルスはSARSやMERSといった感染症と異なり、口に近い上気道付近に存在する。このため、歌ったり、大きな声で話したりする際や、激しい運動で呼吸が荒くなった際に感染させるという研究もある」と述べ、無症状の感染者も日常生活の中で人に感染させる恐れがあるとして注意を呼び掛けました。
 イギリスのロンドン大学衛生熱帯医学大学院のリアム・スミース教授(臨床疫学)は。「科学的な不確実性は残っているものの、無症状感染者による感染は症例の30%から50%程度である可能性がある。これまでで最もよい科学的研究では、症例の半分までが無症状の、あるいは発症前の人から感染したことを示唆している」と指摘しています。

 2020年6月11日(木)

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