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■新型コロナウイルス、4万人超への抗体検査で191人が陽性 ソフトバンクグループ [健康ダイジェスト]

 ソフトバンクグループは、社員や医療関係者らを対象に独自に行った新型コロナウイルスの抗体検査の結果を速報値として公表しました。4万4000人余りのうち、0・43%に当たる191人が陽性だったということです。
 ソフトバンクグループは、5月中旬から6月8日までに、社員やその家族、取引先、それに医療機関の関係者ら4万4066人を対象に新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる抗体検査を行い、結果を公表しました。
 それによりますと、191人、0・43%が陽性だったということです。
 このうち、医療機関の関係者は5850人のうち105人、1・79%が陽性、社員や取引先の関係者は3万8216人のうち86人、0・23%が陽性でした。
 ソフトバンクの店舗などで働く社員の陽性率は、0・04%。日本企業のオフィスやコールセンターで働いている人の陽性率はそれぞれ0・2%と0・4%と、ソフトバンクの割合よりも高いといいます。
 新型コロナウイルスの抗体検査は、厚生労働省が6月から1万人規模で実施しているほか、民間の診療所などでも行われていますが、精度に課題があるほか、抗体があると再び感染するのを防げるかどうかなどは、まだわかっていませんが、地域での感染の広がりを把握することなどに役立つと考えられています。
 ソフトバンクグループが9日夜、行ったネット配信の中で、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、「PCR検査も含め、症状がある人が早く検査を受けられる環境づくりが最優先で、いわゆる第2波への対策のためにも大事だ」と述べました。
 孫正義社長は、「企業として試行錯誤しながら対策に取り組んでいる。多くの専門家からアドバイスをいただき、よりよい対策につなげたい」と述べました。
 今回の抗体検査には、中国で開発された検査キットを利用しました。アメリカでも検査キットの利用や開発が行われているものの、正確性が高いものは少なく、活性ウイルスの検出に失敗するものもあります。

 2020年6月11日(木)

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