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■アメリカ・テキサス州、外出時のマスク着用義務を廃止 経済活動も全面再開へ [健康ダイジェスト]

 アメリカ南部のテキサス州は、新型コロナウイルスの感染状況が改善したとして、マスク着用の義務を廃止すると発表しました。ただ、アメリカの疾病対策センター(CDC)は、性急な措置の緩和は望ましくないとして、懸念を示しています。
 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、アメリカ国内で1日当たりの新型コロナウイルスの新たな感染者は1月上旬にはおよそ30万人に達した日もありましたが、先週からは6万人前後で推移しています。
 こうした中、南部テキサス州のグレッグ・アボット知事(共和党)は2日、外出時にほかの人と十分な距離がとれない場合に義務付けられていたマスクの着用を3月10日から廃止し、経済活動を100%再開させると発表しました。
 アボット知事は「ウイルスはなくなったわけではない」としながらも、「ワクチン接種の促進などの結果、テキサス州は人々をウイルスから守る手段を得た」、「州政府の命令はもはや必要ではない」としています。
 また、アボット知事の発表直後、南部ミシシッピ州のテート・リーヴス知事も、状況が改善したため、より短期間で同様の対応をとるとして、3月3日から職場や学校などでのマスク着用の義務を廃止すると発表しました。
 ただ、CDCのロシェル・ワレンスキー所長は、「感染防止に必要な措置を緩和する州が出てきていると聞き懸念を抱いている。変異ウイルスが広がる中、持ち直してきた状況をすべて失ってしまうかもしれない」と述べ、性急な措置の緩和は望ましくないと懸念を示しています。
 テキサス州では、これまでに4万3000人以上が新型コロナウイルスにより死亡しています。これはアメリカ国内で3番目に多い数です。

 2021年3月3日(水)

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