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■イタリア、コロナワクチンの輸出を差し止め オーストラリア向けアストラゼネカ製 [健康ダイジェスト]

 イタリア政府は4日、イギリスの製薬大手アストラゼネカが国内で製造した新型コロナウイルスワクチンのオーストラリアへの輸出を差し止めたと発表しました。ヨーロッパ連合(EU)が加盟国に義務付けているワクチン輸出に関する措置に基づいたもので、輸出が差し止められたのは初めてです。
 EUは製薬会社が域内で製造した新型コロナウイルスのワクチンを輸出する際に、工場がある加盟国に対して、事前に申告し、許可を得ることを義務付ける措置を今年1月から導入しています。
 イタリア政府は4日、この措置に基づいて、国内にある工場で製造されたアストラゼネカのワクチンのオーストラリアへの輸出を差し止め、ヨーロッパ委員会により承認されたと発表しました。
 その理由についてイタリア政府は、オーストラリアに輸出するワクチンの量が約25万回分とイタリアやEU加盟国に供給されている量と比べて多いことや、イタリアやEUでワクチン不足や供給の遅れが続いていることなどを挙げています。
 ヨーロッパ委員会は今年に入り、EUとの契約で定められた量の一部しかワクチンを供給していないとして、アストラゼネカを厳しく批判してきました。同委員会が導入したワクチン輸出に関する措置は、認可ずみワクチンの域外への輸出計画をEU各加盟国が審査するもので、1月30日に始まり、少なくとも3月末まで実施される予定。
 EUは、年初の3カ月でワクチン接種計画に弾みをつけることを目指していたが、そのためのワクチンは大幅に不足。その主な原因となったのがアストラゼネカで、同社は当初、同期間で1億回分のワクチン供給を約束していたものの、実際の供給量はその40%にとどまる見通し。
 EUでは、アストラゼネカ製のワクチンのほか、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチン、アメリカの製薬大手モデルナ製のワクチンが承認されています。

 2021年3月5日(金)

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