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■新型コロナ経口治療薬、治験でウイルス量低減効果 ドイツのメルクが発表 [健康ダイジェスト]

 ドイツの製薬大手メルクとアメリカのバイオ医薬品企業リッジバック・バイオセラピューティクスは6日、共同開発する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経口治療薬の臨床試験(治験)で、患者の体内のウイルス量を減らす効果が示されたと発表しました。
 メルクは1月、新型コロナウイルスのワクチン候補2種の開発を打ち切り、治療薬2種の研究を進めていました。
 そのうちの1つがリッジバックと共同開発する錠剤の「モルヌピラビル(MK-4482)」で、メルクは、同薬を5日間服用した後で患者の体内のウイルス量が大幅に減少したと発表しました。
 新薬の承認までには3段階の臨床試験があり、今回の第2a相試験は、入院していない新型コロナウイルス感染症の患者202人を対象に実施されました。
 リッジバックによれば、安全性に懸念はなく、報告された4件の重篤な有害事象のいずれも治療薬に関連したものではないと判断されました。
 研究を主導したアメリカのノースカロライナ大学のウイリアム・フィッシャー教授(医学)は、今回の臨床試験の結果に期待を示していますが、実用化までには、より多くの患者で行う第2b相試験、第3相試験をクリアする必要があります。
 メルクは1月、開発中のもう1つの経口治療薬「MK-711」について、入院中の新型コロナウイルス感染症中等症・重症患者の死亡または呼吸不全に陥るリスクが50%以上減少したことが、臨床試験の暫定結果でわかったと発表していました。
 経口治療薬は、実用化すれば患者が自宅で服用できる利点があります。

 2021年3月8日(月)

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