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■EU、4例目の新型コロナワクチン承認 輸出管理策は6月末まで延長 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)は11日、アメリカの製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンの使用を承認しました。EUでは4例目となり、1回の接種で効果が見込めるのが特徴です。また、EU内で生産されたワクチンの域外への出荷を許可制にした輸出管理策を6月末まで延長することも、決めました。
 従来の3ワクチンは2回の接種が必要でしたが、J&Jのワクチンは1回ですみ、通常の冷蔵庫で保管できて取り扱いやすいという利点があります。ヨーロッパ医薬品庁(EMA)が安全性や効果を確認し、ヨーロッパ委員会が承認しました。4月からワクチン供給が始まるといいます。
 EUは、ヨーロッパ委員会が加盟国を代表して製薬会社と契約を結んでいます。J&Jからは最大4億回分の供給が受けられ、確保ずみのワクチンは計18・6億回分になりました。夏が終わるまでにEU域内の18歳以上の7割、2・5億人への接種完了を目指しているものの、イギリスのアストラゼネカ製を始め、供給の遅れが相次いでいます。
 このため、EUは輸出管理策の3カ月延長を決定。域外に輸出する際、数量や仕向け先の報告を義務付け、生産国とヨーロッパ委員会の承認を受ける仕組みで、供給遅れのしわ寄せがEUだけに偏らぬようにする狙いです。
 この仕組みを1月末に導入後、日本への270万回分を含めて31カ国向けの249件、計3400万回超分の輸出を認めました。ただ、アストラゼネカ製のオーストラリア向け輸出約25万回分は、イタリア政府が不許可とし、ヨーロッパ委員会も異を唱えずに追認しました。
 EUは、「懸念が寄せられたが貿易の混乱は起きていない」と指摘し、「すべての製薬会社がEUへの供給契約を守っているわけではない」として輸出管理策を続けると説明しました。

 2012年3月12日(金)

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