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■アストラゼネカ製ワクチン、タイで接種延期 WHO、延期する理由なし [健康ダイジェスト]

 タイ保健当局は12日、イギリスの製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン接種を延期すると明らかにしました。血栓ができる例が報告され、デンマーク、ノルウェー、アイスランドなどヨーロッパの複数の国が、11日から同ワクチン接種を一時停止していることを受けた措置。
 タイは12日から、アストラゼネカとイギリスのオックスフォード大学が共同開発したワクチンの接種を開始し、プラユット・チャンオーチャー首相が第1号となる予定でしたが、急きょ朝になって中止しました。
 タイの新型コロナウイルスワクチン委員会のアドバイザーは、副反応がワクチンによるものかどうか、安全性の確認のため、今後1、2週間、接種開始を見合わせるとしています。
 タイでは、2月28日から中国のシノバック製新型コロナウイルスワクチンの接種を医療従事者を優先して開始していますが、60歳以上は対象となっていないため、アストラゼネカ製のワクチンも併用して接種が進められる予定でした。
 一方、世界保健機関(WHO)は12日、イギリスの製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、使用を中止する理由はないと述べました。同ワクチンを巡っては、血栓発症の懸念から、複数の国が接種の見合わせや延期を発表しています。
 WHOは、ワクチン諮問委員会が安全性データを確認中だとした上で、ワクチンと血栓の因果関係は立証されていないと強調。WHOのマーガレット・ハリス報道官はスイス・ジュネーブで行った記者会見で、「アストラゼネカ製は他社製同様、優れたワクチンだ」とし、使用は継続するべきとの見解を示した一方で、安全性の懸念はいかなるものも調査されなければいけないと強調しました。
 アストラゼネカは、自社製ワクチンの安全性を主張し、接種により血栓リスクが増加することを示す「証拠はない」としました。
 接種後の人が血栓を発症したとの少数の報告を受け、デンマーク、ノルウェー、アイスランドは予防措置としてアストラゼネカ製ワクチンの接種を停止。イタリアやオーストリアは一部ロットの使用を禁止し、タイやブルガリアは接種延期を発表しました。
 だが、オーストリアなど数カ国は、中止すべき理由がないとして、接種の継続を表明。カナダも、有害な副反応の証拠はないとの見解を示しました。
 一方、欧州医薬品庁(EMA)は、イギリスで確認された複数の事例を受け、アストラゼネカ製ワクチンの接種により生じ得る副反応のリストに、重度のアレルギー反応を追加するよう推奨。同社製ワクチンにとって一段の逆風となリました。

 2021年3月13日(土)

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