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■中国から輸入の香辛料に工業用染料「蘇丹紅」混入 台湾で商品回収騒ぎに [健康ダイジェスト]

 台湾で中国から輸入された唐辛子粉などの香辛料に工業用染料「蘇丹紅」が混入していることがわかり、香辛料の輸入停止にとどまらず、関連商品も相次いで回収される騒ぎとなっています。健康被害は確認されていないものの、台湾当局による検査の甘さが混入を招いたとの指摘が出ています。
 蘇丹紅は、靴磨きや床のつやを増すためなどに利用されます。食品への使用は禁止されており、色味をよくするために使ったとみられています。台湾メディアによると、人が長期摂取すると肝臓や腎臓を悪くしたり、アレルギー症状が出たりします。動物実験などでは発がん性が確認されました。
 蘇丹紅が混ざった香辛料は、異なる業者が少なくとも2ルートで中国から輸入していました。高雄地検は3月、このうち1ルートについて、食品安全衛生管理法違反で男ら3人を拘束しました。3人は中国に会社を設立し香辛料の原料を購入・加工後、複数の会社に販売するなどしたとみられます。別ルートも捜査が進んでいます。
 蘇丹紅の混入は今年1月、消費者からの通報で発覚し、カレー粉や菓子などにも使われていることが判明しました。ある総菜店は「当店の香辛料に蘇丹紅は使用していない」と、注意書きを掲示しました。火鍋店の客が1~2割減ったとの報道もあります。
 台湾当局は昨年12月以降、中国から輸入されるすべての香辛料を対象に検査を実施し始めましたが、蘇丹紅を使った香辛料は検査を強化する前に輸入されたものでした。
 台湾誌「今周刊」によると、問題の香辛料を輸入した業者は過去にも、台湾当局の水際検査で混入が確認されたことがあったものの、複数の業者を使い分け、輸入を継続していた疑いが浮上しています。

 2024年4月1日(月)

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