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■人間に感染しやすい型の鳥インフル 豚で発見 [健康ダイジェスト]

 人に感染すると6割近い致死率を示す高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が、インドネシアで豚に感染し、一部が人ののどや鼻の細胞に感染しやすいウイルスに変異したことがわかりました。
 解析した東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの研究チームは、致死性の高い新型インフル出現に備え、豚インフルの監視の必要性を強調しています。
 河岡さんらはインドネシアのアイルランガ大と共同で、2005年から09年にかけて3回、インドネシアの延べ14州で、無作為に選んだ702匹の豚の鼻汁や血液、ふんなどを調べました。05〜07年に調べた豚の7・4パーセントから高病原性鳥インフルのウイルスが分離され、分析すると、どの豚も近隣の鶏で流行した鳥インフルに感染していました。詳細に調べた39のウイルスのうち、一つが人の鼻やのどの細胞にくっつきやすく変異していました。08~09年の調査では過去に感染していた形跡はありましたが、ウイルスは分離されませんでした。
 これまで見付かった高病原性鳥インフルは人には感染しにくいものの、人に感染しやすい高病原性の新たなインフルの出現が懸念されていました。豚は鳥型インフルにもヒト型インフルにも感染するため、豚の体内で人に感染しやすく変異したとみられます。
 高病原性鳥インフルは豚では症状を起こしにくく、感染した豚は無症状だったため、気付かないうちに広がった可能性があります。河岡さんは、「高病原性で人に感染しやすいウイルスが知らぬ間に広がる恐れがあり、症状がなくても豚のウイルス検査をきちんと実施すべきだ」と話しています。
 調査結果は、米疾病対策センター(CDC)の専門誌「新興感染症」電子版で報告されました。

 2010年9月1日(水)

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