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■流行のノロウイルス 掃除機内のゴミから感染の恐れ [健康ダイジェスト]

 今冬、流行が本格化し始めたノロウイルスに、掃除機内のゴミから感染する危険性が高いことがわかりました。患者の便や吐物から広がる第三の感染経路です。
 掃除機がウイルスがついた室内のほこりを吸い集めて濃縮するためとみられます。ゴミを0.1ミリグラム程度吸い込むだけで、感染、発症する可能性があります。研究者は、「掃除機のゴミ処理後は、必ず手洗いとうがいを」と呼び掛けています。
 ノロウイルスは、患者の便や吐物から空気中のちりやほこりにくっついて感染を広げる性質があります。
 長野県環境保全研究所感染症部の吉田徹也主任研究員らは、掃除機がほこりを集めて濃縮する機能があることに注目し、47の一般家庭で掃除機内のゴミを調べました。すると、2家庭からゴミ1グラム当たり最大約50万個のウイルスが見付かり、ウイルスは18~30日間に渡って出続けました。
 どちらの家庭もその2~4週間前に、家族がノロウイルスが原因となる感染性胃腸炎を発症していました。患者の便などから家庭内のほこりにウイルスが拡散し、掃除機で濃縮されたと見られます。
 ノロウイルスは10~100個で発症します。今回の結果によると、掃除機内のゴミ約0.1ミリグラムで発症する危険があることになります。
 吉田さんは、「掃除機のゴミを不適切に処理すると感染源になる危険性が高い」と指摘。感染を防ぐポイントとして、(1)ゴミを処理する時に屋外で取り出す。できればマスクや使い捨て手袋を使う、(2)すぐポリ袋などに入れて封をする、(3)処理後は手を洗い、うがいをする、を挙げています。
 感染性胃腸炎は1年を通して発生しますが、ノロウイルスが乾燥や寒さに強いことから、冬場の11月から3月にかけて最も多く発生し、患者の便や嘔吐物などを介して広がります。特に、保育園、幼稚園、学校、老人福祉施設などで発生した場合は、集団発生につながることがあります。

 2010年12月2日(木)




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