SSブログ

■今季初、インフルエンザが全国的に注意報レベル [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は21日、全国約5000カ所の医療機関を対象にしたインフルエンザの定点調査の結果、最新の1週間(1月10~16日)に、新たに医療機関を受診した患者が1カ所当たり12・09人だったと発表しました。
 5・06人だった前週から2倍以上増え、今季初めて全国的に注意報レベルの10人を超えました。
 都道府県別では、沖縄県が55・26人(前週25・90人)で警報レベルの30人を超過。注意報レベルの10人を超えたのは、沖縄県を含む26県で、前週の3県を大幅に上回りました。
 佐賀県27・87人(前週11・41人)、福岡県24・81人(前週11・53人)などで患者が多く、首都圏では千葉県が17・56人、埼玉県14・41人、神奈川県10・25人、東京都9・88人。
 この1週間で推計78万人が受診し、うち成人が57・7パーセントを占めました。今季の受診者は累計で165万人になり、感染が急速に広がっています。18日現在、22人が死亡、72人が重症との報告があります。
 直近5週間で検出されたウイルスは、新型インフルエンザが最も多く約63パーセントで、季節性のA香港型は約33パーセントでした。
 新型インフルエンザに関しては、小児や10歳代に感染者が集中した昨シーズンに比べて、今シーズンは20~50歳代の感染者が目立っています。
 この傾向について、感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は、「昨シーズンの流行の中心だった5~19歳は免疫ができて、今シーズンは感染しにくい可能性がある」と話し、昨シーズンに成人に流行しなかった理由については、「国民全体がインフル対策を徹底し、最も流行しやすい学校内では広がったが、外の社会まで流行が及ばなかったためではないか」と推測しています。
 東北大学の押谷仁教授(ウイルス学)も、「学校閉鎖や抗ウイルス薬の早期投与などが感染の広がりを抑えていた」と昨年の対策を評価。その上で「世界的にみると、新型インフルは40、50歳代の重症例が非常に多かった。日本でも感染が成人に及べば、多くの被害が出る可能性がある。警戒感が薄れている現状は大変危険だ」と警鐘を鳴らしています。
 厚生労働省は約2週間後のピークに備え、「なるべく人込みを避け、手洗いやマスク着用などの徹底を」と呼び掛けています。

 2011年1月21日(金)




nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0