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■スギ、ヒノキ花粉の本格的な飛散迫る  受診やマスク、お早めに [健康ダイジェスト]

 スギやヒノキの花粉の本格的な飛散が、目前に迫ってきました。関東の多くでは2月中旬から始まり、飛散量は昨春の2~5倍と予測されています。
 花粉症の人にとっては例年以上に憂うつで、つらいシーズンになりそうで、対策グッズ商戦も始まり、耳鼻科には大量飛散を心配する患者が集まっています。
 日本気象協会の予測では、関東の大半の地域のスギ花粉の飛散開始は、例年とほぼ同じで2月中旬。昨夏の記録的猛暑で日照時間も長く、スギやヒノキの雄花がよく育った影響で、飛散量は平年を大きく割り込んだ昨年の2~5倍とみています。
 東京都の予測では、都内の飛散は観測を始めた1985年以降では、2005年に次ぐ多さになるといいます。
 環境省の予測では、飛散のピークは関東以西では3月上旬~中旬、東北は4月上旬になる見通し。飛散量は、東北、北陸から関東、近畿にかけては例年に比べて多くなると予想されています。中国、四国ではほぼ例年並み、九州では例年より少なくなる地域もありそうだといいます。
 1平方センチ当たりの飛散量が2000個を超すと、花粉症が重症化しやすいとされ、今年は関東のほとんどの地域で2000個を超えそうです。
 環境省は、「症状が出たことのある人は強い症状になる可能性が大きい。これまで平気だった人も、くしゃみや鼻水、目のかゆみなど、今春初めて発症するケースが考えられる」と警告しています。
 対策グッズ商戦も始まっています。東京・銀座の東急ハンズ銀座店は1月下旬に、花粉症コーナーを設置。ファッション性が高いゴーグルや、鼻孔に詰めるタイプのマスク、鼻の中を洗浄する器具などが売れ筋といいます。
 空気清浄機の売り上げも好調で、ビックカメラの全国30店舗では、年明けから半月の売り上げが前年の約2倍に。花粉の飛散に備え、早めに購入する客が多いといいます。
 「早めの治療を希望する人が去年よりかなり多い」と、東京都足立区の野原耳鼻咽喉科医院の野原修院長は話しています。例年のこの時期に比べて2倍の1日20人ほどが受診に訪れているといいます。
 野原院長によると、予測通り飛散開始が2月中旬であれば、薬の服用は2月からでも間に合うものの、大量飛散の予測を聞いて心配になり、早めに先月から受診する人が多いといいます。鼻の粘膜にレーザーを当て、花粉の侵入を抑えるレーザー治療の希望者も、例年の2倍以上になっています。
 東京都千代田区の西端耳鼻咽喉科の院長の西端慎一院長は、「早めの対策が大原則。鼻がむずむずする程度なら少しの薬ですむことも多いが、こじらせるといろいろな種類の薬を使って抑えることになる」と警告しています。
 医師が処方する薬のうち、抗ヒスタミン薬は症状が出てから飲んでもよいものの、そのほかの薬や鼻スプレーなどは症状が出る1週間~10日前から使い始めた方が有効で、早めの対処が肝心。また、いったん症状が抑えられても、飛散のピーク時期に備え、安易に服薬をやめないことが大切だといいます。
 「マスクも症状が出る前から着けたほうがいい」と西端院長。飛散開始の情報が流れる前でも、微量の花粉はすでに飛んでいるためです。鼻から口までを覆う不織布のマスクは花粉を7割ほど防ぎます。鼻の粘膜が乾いて荒れると症状が強く出るため、ガーゼを小さく畳んでマスクの中に入れ、保湿するのが理想的だといいます。
 厚生労働省はこのほかにも、外出から帰った際のうがいや洗顔、花粉が付着しやすい毛織物の上着を避けるなどの対策も呼び掛けています。

 2011年2月3日(木)

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