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■ワクチン接種後に乳児死亡 川崎市で全国4例目が発生 [健康ダイジェスト]

 川崎市は4日、DPT(ジフテリア、百日ぜき、破傷風の3種混合)と、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの計3種類の予防接種を受けた同市内に住む生後3カ月の女児が死亡したと発表しました。
 乳幼児の死亡例は、兵庫県宝塚、西宮の両市、京都市に続き全国で4例目。
 厚生労働省は同日、ヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンなどの接種後に乳児らが死亡したのを受け、公費での接種費用補助をしているこの2種類のワクチンの接種を当面、見合わせることを決め、自治体や販売業者に伝えました。
 厚労省によると、4例ともワクチンの接種と死亡との因果関係は不明。週明けにも専門家による調査会などを開いて、接種の再開を検討します。
 川崎市健康福祉局によると、兵庫県で幼児2人が死亡したという報道を見た女児の母親から、同日午後2時50分ごろ、市内保健所に通報がありました。
 女児は2月17日に市内の民間診療所で接種を受け、3日後の20日午前8時ごろ、呼吸停止状態になっているのを母親が発見。市内の民間病院に救急搬送後、死亡が確認されました。女児に基礎疾患はなく、健康だったといいます。同健康福祉局は、「予防接種との因果関係は不明」としています。
 川崎市は2011年度から、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌の両ワクチンなどを公費で全額負担する予定でしたが、「国の指示に従って当面見合わせる」としています。今回のヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種は任意でした。
 死亡した乳幼児4人は、小児用肺炎球菌ワクチンのプレベナー(販売名)の摂取を受けていました。このうち3人が、ヒブワクチンのアクトヒブ(同)との同時接種。もう1人は、DPTとの同時接種でした。プレベナーを製造・販売するファイザー(東京都渋谷区)のスペシャリティ・ケア事業広報部は、「詳細情報の収集を進めている」と話しています。
 野々山恵章・防衛医大教授(小児科)は、「米国ではヒブワクチンは約20年前、肺炎球菌ワクチンも約10年前から打っており、同時接種もしていて問題は起きていない。今回、死亡した子供の死因について検証は必要だが、不用意にワクチンを怖がって、やっと日本に導入されたワクチンが打たれなくならないようにしてほしい」といっています。

 2011年3月5日(土)

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