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■福島県の牛乳と茨城県のホウレン草から、基準値超える放射線量 [健康ダイジェスト]

 枝野幸男官房長官は19日の記者会見で、福島県産の牛乳と茨城県産のホウレン草から、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などが検出されたことを明らかにしました。政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響とみて調査し、同原発から一定区域内の産品の摂取制限や出荷規制などの対応を検討します。
 枝野官房長官は、検出された放射性物質濃度の牛乳を1年間摂取し続けた場合、被曝量は胸部CTスキャン1回分程度、ホウレン草は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度、と説明。「直ちに健康に影響を及ぼす数値ではないということを十分ご理解いただき、冷静な対応をお願いしたい」、と呼び掛けました。
 厚生労働省によると、福島第一原発から30~40キロ離れた福島県川俣町の農場の原乳3検体から検出されたヨウ素131が、いずれも基準を超えました。基準の3倍を超えた検体もあり、そのうち1検体からはセシウム137も検出されたものの、規制値内でした。
 茨城県によると、18日に福島県境に近い高萩市で採取したホウレン草から、国が示した規制値の約7・5倍のヨウ素131を検出。日立市や常陸太田市、東海村やひたちなか市、大子町の5地点のホウレンソウからも、3~7倍程度のヨウ素131が検出されました。高萩市のホウレン草からは、規制値を超すセシウム137も検出されました。
 第一原発から、各自治体の中心地は84~122キロ離れているといいます。同県の橋本昌知事は19日、ハウス栽培も含め県内全域で取れるホウレン草すべてについて、JAなどを通じて出荷自粛を要請したことを明らかにしました。県は、「毎日15グラムを1年間食べ続けても健康に影響を及ぼすレベルではない」としています。
 厚労省は19日、福島県と茨城県に対し、該当する牛乳とホウレン草の入手先や流通先を調べた上で、その結果に基づき販売の禁止など必要な措置を取るよう要請。政府は、厚労省に文部科学省や農林水産省、関係自治体などのデータを集約させ、原子力災害対策本部が調査結果を踏まえて対応を指示します。
 暫定規制値は、福島原発の事故を踏まえて政府が食品衛生法に基づき設けた基準で、放射性物質で汚染された食品の出荷や販売を規制します。枝野官房長官は、「通常から確定的な基準として数値を設定しておくべきだったと思っているが、そのことによって国民の健康被害を防ぐことについての影響はない」と述べました。

 2011年3月19日(土)

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