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■福島県産の葉物野菜など摂取制限 首相が指示 [健康ダイジェスト]

 菅直人首相は23日午前、福島県産のホウレンソウ、コマツナ、キャベツなど葉物野菜や、アブラナ科のブロッコリー、カリフラワーなどを食べないよう全国の消費者らに求める「摂取制限」の発動を、同県の佐藤雄平知事に対して指示しました。これらに根菜類のカブを加えた野菜の出荷停止も指示しました。
 東京電力福島第一原発の事故を受け、同県の野菜11品種から、食品衛生法で定められた暫定基準値を大幅に超える放射性物質が新たに検出されたため。11品種と同じような状態と推定される他の野菜も、放射性物質が検出されていなくても広く規制の対象に含めました。
 摂取制限は原子力災害特別措置法に基づく措置で、発動は初めて。消費者が出荷停止前に購入した分を摂取することや、農家の自家消費もやめるよう求める内容です。摂取制限の期間は「当分の間」としています。
 JA全農を通じ流通する福島県の露地栽培野菜は、21日以降は出荷されていないといいます。首相は茨城県産の原乳、パセリの出荷停止も指示しました。
 厚生労働省は、放射性物質の量が最も多く検出された野菜を約10日間、1日100グラムずつ食べ続けた場合に浴びる放射線量は、1年間で人が自然に浴びる放射線量の約半分に相当すると説明。枝野幸男官房長官は摂取制限の理由について、「放射性物質が飛散する状況が長期化することを予測し、早い段階から摂取を控えることが望ましい」と語りました。
 同省によると、食品衛生法の暫定基準値を大幅に超える放射性物質が検出された福島県の野菜は、サントウナ、アブラナなど11品種。
 福島県本宮市で21日に採取されたクキタチナからは、基準値である1キロ当たり500ベクレルの164倍に当たる8万2000ベクレルの放射性セシウムが検出され、同じく基準値である2000ベクレルの7倍以上に当たる1万5000ベクレルの放射性ヨウ素も検出されました。
 茨城県でも、水戸市と河内町で19日から21日にかけて採取された原乳、鉾田市と行方市で採取されたパセリから、基準値を超える放射性物質が検出されました。
 政府は21日、福島、茨城、栃木、群馬の4県にホウレンソウとカキナの出荷停止を指示。福島県には原乳の出荷停止も指示していました。
 なお、厚労省は23日、出荷停止が指示されている4県に隣接する宮城、山形、埼玉、千葉、新潟、長野6県に対し、放射性物質が付着しやすい葉物や原乳などの農産物について放射性物質の検査を行うよう求めました。原発事故の影響について監視体制を強化する狙いです。

 2011年3月23日(水)




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