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■ヨーロッパから、はしかが侵入 渡航の際はワクチン接種を [健康ダイジェスト]

 高熱が出て全身に発疹が出る感染症、はしか(麻疹)がフランスなどヨーロッパ各国で流行し、現地で感染し日本入国後に発症した人の報告が増えているほか、フランスで流行しているウイルスが日本で検出されるなど、欧州から入ってきていることが3日、国立感染症研究所のまとめなどで判明しました。
 日本は2012年度までにはしかの流行をゼロにする目標を掲げ、ワクチン接種を強化、患者は年々減少し、今年は4月27日までに報告されたのは146人。ただ、こうした輸入例や二次感染の増加を念頭に置いた対策が必要になりそうです。
 同研究所感染症情報センターでは、「かかったことがなくワクチン未接種の人は、欧州に行く前に接種すべき」と話しています。
 はしかは、非常に感染力の高い感染症です。特に小児においては、先進国でさえ、一定の率で死亡者が出る恐ろしい疾患です。成人がかかった場合も、症状は非常に重くなる傾向があります。
 はしかにかかると、症状のない期間を経た後に、38度程度の発熱が2日から4日続き、せき、鼻風邪のような症状、目やにや結膜の充血が次第に強くなります。その後、いったん熱が下がりかけますが、再び39度以上の高熱となり、特徴的な赤い発疹が頭部から体の下へと出現します。
 合併症として恐ろしいのは、ウイルスによる肺炎と脳炎で、死に至ることもまれではありません。
 世界保健機関(WHO)が4月21日に公表した情報によりますと、4月18日現在、ヨーロッパの33の国で、6500例を超えるはしかの患者が報告されました。
 ベルギー、ブルガリア、フランスでは、過去報告されていたはしかの件数に比べて、圧倒的に多くなっています。セルビアでは、南東地域からの報告が多くなっています。スペインでは、2010年以降2つの集団発生事例が、アンダルシア州セビリアおよびグラナダで起きており、600例以上が報告されています。旧ユーゴスラビア共和国のマケドニア、トルコ(イスタンブール)でも集団発生が起こっています。
 さらに、今年、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ルーマニア、ロシア連邦、スイス、イギリスで、はしかの集団発生や患者数の増加が報告されました。

 2011年5月3日(火)




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