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■放射線と生活習慣のリスクを比較 国立がん研究センター [健康ダイジェスト]

 東京電力福島第1原子力発電所の事故による放射線の影響に関心が高まる中、国立がん研究センターは、1年間に浴びても差し支えないとされる量の100倍に当たる100ミリシーベルトを被曝した時のがんの発症率の増加は、野菜不足や受動喫煙の場合とほぼ同じだとする調査結果をまとめました。
 国立がん研究センターでは、放射線の影響を正確に理解してもらおうと、広島と長崎で続けられている被爆者の追跡調査と、センターがこれまで行った生活習慣についての研究を比較しました。その結果、100ミリシーベルトを被曝した時のがんの発症率は、通常の1・08倍に増加し、野菜不足などの場合とほぼ同じでした。
 また、200ミリシーベルトから500ミリシーベルトの放射線を浴びた時のがんの発症率は、運動不足や塩分の取りすぎとほぼ同じく、通常の1・2倍に増加していました。喫煙や毎日3合以上の酒を飲む習慣のある人と同じ程度の、通常の1・6倍にまでがんの発症率が高まるのは、2000ミリシーベルトの放射線を浴びた時だったということです。
 国立がん研究センター予防研究部の津金昌一郎部長は、「被曝を避けるために外出を控えたり、野菜を食べなかったりすると、逆にがんのリスクが上がる恐れもある。過剰に心配せずに生活してほしい」と呼び掛けています。
 一方、東北、関東各都県で15日午後5時から16日午前9時に観測された屋外の最大放射線量は14~15日に比べ、震災前平常値を上回っている地域で減少が目立ちました。
 文部科学省の集計によると、千葉県は毎時0・046マイクロシーベルトに下がり、最大平常値に近付きました。福島県は1・600マイクロシーベルト、茨城県は0・100マイクロシーベルトでした。福島第1原発の北西約30キロの福島県浪江町では、16日午前10時2分に18・5マイクロシーベルトを観測しました。

 2011年5月16日(月)




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