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■節電の夏、脳梗塞と熱中症に注意を [健康ダイジェスト]

 東京電力福島第1原発事故の影響で、全国で夏場の電力不足が懸念され、節電が求められている今夏。エアコン使用を無理に控えたり、設定温度を高くしすぎたりすると、脱水症状から脳梗塞になる危険性が高まります。専門家は、「特に高齢者は、こまめな水分補給を心掛けて」と呼び掛けていいます。
 脳卒中の中でも、高血圧が原因の脳出血は冬に増えますが、血管が詰まって起こる脳梗塞は夏場に多くみられます。血液中の水分が減り、どろどろになりやすいためです。
 国立循環器病研究センターによると、過去3年間で脳血管内科に入院した患者は288人。このうち8月は57人で、ふだんの月の約2倍でした。
 脱水を防ぐため、水を多めに飲み、酒は控えめにします。ろれつが回らなかったり、体にしびれを感じたりしたら、すぐ検査を受けたほうがいいでしょう。横田千晶医長は、「体重が1週間で3キロも減ったら危険信号。体力が弱る夏風邪にも注意して」と話しています。
 また、エアコン使用を過度に自粛すると、体調を崩す節電熱中症が懸念されます。消防庁や気象協会は「冷房の控えすぎに注意を」と呼び掛け、熱中症対策に十分気を配るよう促しています。 
 厚生労働省によると、記録的猛暑になった昨夏、熱中症による死者は1718人に上り、過去最多を記録しました。従来の最多は07年の904人で、約2倍に達しました。
 年齢別では、65歳以上が1362人(全体の79・3パーセント)で、高齢者が大半を占めました。亡くなった1718人のうち、男は920人、女は798人。都道府県別では東京都が272人と最多で、大阪府139人、埼玉県124人と続きました。最も少なかったのは沖縄県の4人で、次いで長崎県と大分県が各7人。
 厚労省の担当者は「昨年は猛暑だったことが原因とみられる。原発事故の影響で節電が叫ばれているが、気温や湿度が高い日は無理に我慢せず、扇風機やエアコンを使い、熱中症を防いでほしい」と話しています。 
 熱中症は暑さで体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温がうまく調節できなくなって起こる症状。炎天下の屋外のほか、風通しが悪く湿度の高い室内も要注意。環境省によると、最も多いのは65歳以上の高齢者が室内でかかるケースで、節電の今夏は特に注意が必要といいます。 
 熱中症予防のため、気象庁は初めての取り組みとして7月中旬から、最高気温が35度を超す猛暑日が見込まれる時に対策を促す「高温注意情報」を出します。

 2011年6月26日(日)




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