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■関節リウマチ起こす物質解明 治療薬開発に期待、大阪大 [健康ダイジェスト]

 免疫機能が過剰に働いて手足の関節に炎症や骨の破壊などが起こる関節リウマチの発症に、細胞内の「Ahr」という蛋白質が関与することを大阪大や慶応大、国立環境研究所(茨城県)などのチームがマウスで解明、米科学アカデミー紀要電子版に掲載されました。
 大阪大の岸本忠三教授(免疫学)は、「Ahrの働きを抑える薬剤を作れれば、関節リウマチの治療薬となるかもしれない」としています。
 関節リウマチでは、リンパ球の一種「Th17細胞」が増え、過剰に働いています。
 チームは、関節リウマチのような症状を強制的に発症させられる手法をマウスに使い、解析。Ahrを働かなくしたマウスではTh17細胞の数が減少し、関節リウマチを起こそうとしても発症しませんでした。このためチームはAhrが多く作られることで、Th17細胞が増えて発症するとみています。
 Ahrが多く作られる原因としては、さまざまな免疫細胞が出す指令が過剰になることが考えられるといいます。Ahrは哺乳類や爬虫類の細胞に存在しますが、詳しい機能はわかっていませんでした。
 現在の日本には、60~70万人の関節リウマチの患者がいます。女性の患者が男性の3~4倍と多く、発病するのは主に30~50歳代に認められますが、60歳を超えてから、あるいは16歳未満の若い時期に発病する人も認められます。
 関節リウマチの発病には遺伝が関係することがわかっていますが、家族に関節リウマチの人がいるからといって、必ずしも発病するわけではありません。

 2011年8月28日(土)




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