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■温室効果ガス濃度、史上最高レベルを更新 世界気象機関が発表 [健康ダイジェスト]

 世界気象機関(WMO)は21日、地球温暖化の主要因となっている温室効果ガスの平均濃度が2010年、史上最高レベルに達したとする報告書を発表しました。
 WMOによると、温暖化への影響が最も大きい温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の濃度は2009~10年の1年間で2・3ppm増えて389・0ppmとなりました。これは過去10年間の平均増加量2・0ppmを上回るペース。
 報告書の発表に伴い、ミシェル・ジャロー事務局長は「人的活動を原因とする大気中の温室効果ガス濃度は、産業革命以後で再び最高値を更新した」と語りました。
 代表的な温室効果ガスは二酸化炭素のほか、畜産活動やごみ埋め立て地などを排出源とするメタン(CH4)があり、これにバイオマスエネルギーや窒素肥料など人的活動と自然要因の双方を排出源とする一酸化二窒素(N2O)が続きます。
 WMOの報告書によると、2009~10年のメタン濃度も前年から5ppb(0・28%)増え1808ppbとなりました。永久凍土の溶解や、熱帯地域の湿地帯での排出増加が原因とみられます。メタン濃度は1999年から2006年の間、比較的安定していましたが、2007年から4年連続で増加中。
 二酸化炭素、メタン同様、一酸化二窒素の濃度も0・8ppb増加して323・2ppbとなりました。産業革命が始まった1750年以前との比較では、現在の大気中濃度は二酸化炭素が39%、メタンが158%、一酸化二窒素は20%高くなっている。
 これらの数値について、ジャロー事務局長は、「もし温室効果ガスの抑制に現在、成功したとしても、すでにその影響は今後数10年間の地球環境と気候におよぶだろう」と警告。温室効果ガスと地球上の生物や大洋の複雑な問題について、より一層深い理解を求めました。

 2011年11月22日(火)




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