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■コメ全袋、放射性物質検査へ 福島県が今秋から [健康ダイジェスト]

 東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県産米から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが相次いで検出されている問題で、福島県は5日までに、今年秋に収穫されるコメから、出荷前に全袋検査する態勢を整備する方針を固めました。
 福島県では昨年10月、コメの抽出検査を終え、佐藤雄平知事が安全宣言しましたが、その後、農家の依頼による検査で規制値超えが発覚。県はサンプル調査や、一定の地区について農家の全戸調査を行っていますが、消費者の県産米への信頼回復には、全袋検査が必要と判断しました。
 県による検査ではなく、JAや流通業者が実施する自主検査に、新たな測定機器を導入して全袋を調べます。この流通経路の検査は、県産のコメのほとんどが対象になるといいます。
 JAや流通業者が高精度で迅速に検査できる測定機器を導入する場合に、県は全額補助します。導入を想定している機器は、ベルトコンベヤーに検体を載せて次々と流し、センサーで計測できるタイプ。現在、県が調査に使用している測定器は20台で1日計約1200袋の検査が限界で、1台当たりの処理量が数十倍に向上します。
 新型機器は1台千数百万円。30キロ入りで約1200万袋に相当する県産米すべての検査には、百数十台が必要と見込んでおり、20億円程度かかる見通しの財源には、新たに設置予定の基金の活用を検討します。
 また、流通時にはコメ1袋ずつにQRコードを付け、消費者がインターネット上で放射性物質検査の結果を調べられるようにします。
 ベルトコンベヤー式の測定機器はすでに一部のメーカーが販売していますが、4月に食品の放射性物質濃度の規制値が現行の1キログラム当たり500ベクレルから100ベクレルに厳格化されるため、測定精度を高めることが課題で、国内外のメーカーが開発を進めています。

 2012年1月5日(木)




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