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■ポリオ不活化ワクチン、予防接種が始まる まひの副作用解消 [健康ダイジェスト]

 子供が受けるポリオ(小児まひ)の予防接種が、1日から毒性をなくした「不活化ワクチン」に切り替わり、全国各地の診療所などで新しいワクチンの接種が始まりました。
 ポリオの予防接種は、これまでウイルスの毒性を弱めた生ワクチンを使って行われてきましたが、ごくまれに手や足にまひ症状が出るため、1日から毒性をなくした不活化ワクチンに一斉に切り替えられました。東京・文京区の小児科の診療所には、保護者に連れられた乳幼児が次々と訪れ、接種を受けました。
 接種の対象は、これまでと同じ生後3カ月から7歳半までですが、従来の2回口に含ませる方法から4回の注射に変わります。医師は赤ちゃんをなだめながら、手早く注射していました。
 不活化ワクチンの価格は4回分で2万円余りと、これまでの生ワクチンのおよそ40倍に当たりますが、法律で定める定期接種のため、原則として無料で受けられます。
 1歳7カ月の娘に接種を受けさせた母親は、「生ワクチンによる副作用が怖くて、これまで2回は自己負担で個人輸入の不活化ワクチンを受けていました。もっと早く切り替えてほしかったが、今日からでも無料なので助かります」と話していました。
 日本小児科医会の会長を務める診療所の松平隆光院長は、「特に0歳児は多くのワクチンを受ける必要があり、スケジュール調整が難しいので、早めに医師に相談し確実に接種を受けてほしい」と話しています。
 厚生労働省によりますと、不活化ワクチンが導入されるまで接種を見合わせた人も多く、対象となる子供は、来年3月までに合わせて146万人に上るということです。同省は必要な量のワクチンは確保されているとして、自治体からの案内に従って確実に接種を受けるよう呼び掛けています。
 不活化ワクチンの接種回数は、8月末までにどんなポリオワクチンを何回受けたかで異なるので注意が必要。生ワクチンのほか、小児科医らが個人輸入した不活化ワクチンを打っている人もいます。
 これまで生ワクチン1回か不活化ワクチンを1~3回受けた場合は、全体のポリオワクチンの接種回数が計4回になるよう回数を合わせる必要があります。受ける回数などは、厚生労働省のホームページなどで確認できます。
 なお、11月からは、ポリオの不活化ワクチンとDPTワクチン(ジフテリア、百日ぜき、破傷風)の4種混合ワクチンの接種も、新たに加わる予定です。

 2012年9月1日(土)




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