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■小中高生の自殺200人、過去25年で最悪 文科省調査 [健康ダイジェスト]

 昨年度、小中高校生の自殺が前年度比44人(28パーセント)増の200人だったことが11日、文部科学省が発表した2011年度の「問題行動調査」でわかりました。200人以上となったのは1986年の268人以来で、過去25年間で最悪でした。
 6割近くが「原因不明」とされています。一方、いじめは前年度から7399件(9・5パーセント)減の7万231件を認知し、このうち2935件(4・2パーセント)が解消できていません。同省は「早期発見と対応の徹底が必要」としている。
 全国の国公私立小中高校、特別支援学校を対象に、各都道府県の教育委員会からの報告を集計しました。自殺は小学6年生4人(前年比3人増)のほか、中学生39人(同4人減)、高校生157人(同45人増)の計200人。
 背景にいじめがあったとされたのは中学生の4人だけで、全体の58パーセントに当たる115人が「原因不明」とされました。ほかに多かったのは、24人の「父母らの叱責」、20人の「進路問題」など。 
 警察庁は2011年1~12月に、小中高生の353人が自殺したと発表、前年は287人で66人増えています。文科省の統計と150人以上の隔たりがあります。文科省は学校から教委への報告をまとめており、学校が警察から詳細を知らされなかったり、学校が遺族の意向などから報告していないケースも多いとみられます。
 一方、いじめは全学校数の38パーセントに当たる1万4894校で認知。学年別では、中学1年の1万5260件が最多で、中2の1万652件、小学5年の6813件と続きます。
 いじめを発見した切っ掛けは、「学校のアンケート」などが28・3パーセントと最も多く、「本人からの訴え」の23・4パーセント、「学級担任が発見したケース」の18・1パーセントなどと続いています。
 いじめの内容(複数回答)は、「悪口や脅し文句を言われる」(4万6257件)、「遊ぶふりでたたかれたり蹴られる」(1万5646件)、「集団による無視」(1万3855件)など。
 認知後の対応は、9割のケースで教員がいじめた児童生徒に状況を聞き、5割で保護者に報告。4割で謝罪を指導しました。5万6305件でいじめが解消しましたが、双方の転・退学も671件ありました。
 認知件数は2006年度以降、減少傾向にあり、調査を担当した児童生徒課は「認知が十分にできていない学校や自治体がある。努力の余地がある」としています。同省は大津市立中学2年の男子生徒の自殺を受け、今年4月からの件数を調査中。10月にも公表する予定で、認知件数は増大する可能性があります。

 2012年9月11日(火)




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404

背景に親の経済環境の変化もあると思います。
by 404 (2012-09-12 00:12) 

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