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■20歳代前半で肥満の男性、55歳前の死亡リスクが2倍に デンマークの調査報告 [健康ダイジェスト]

 20歳代前半で肥満の男性は、同年代の平均体重の男性に比べて、55歳になる前に死亡する確率が2倍になるというデンマークのオーフス大学病院などの研究チームによる調査結果が4月30日、英医師会雑誌(BMJ)のオンライン医学誌「BMJ Open」に発表されました。
 オーフス大学病院などの研究チームは、1955年に22歳だったデンマーク人男性6500人を対象に、33年間におよぶ追跡調査を実施しました。
 調査対象の1・5パーセントに当たる97人が、調査に登録した22歳の時点で、身長に対する体重の割合を示す体格指数(BMI)が30以上の「肥満」でした。調査対象の83パーセントに当たる5407人は、体格指数(BMI)が18・5から25の間に分類される「標準」体重の範囲内でした。調査対象の5パーセントに当たる325人は、18・5以下の体重不足(やせ)でした。
 調査の結果、「肥満」グループのほぼ半数が、55歳になるまでに2型糖尿病や高血圧症と診断されたり、心臓発作や脳卒中を起こしたり、脚や肺に血栓が生じる静脈血栓塞栓症を起こしたり、死亡したりしました。
 研究チームの主著者で、オーフス大学病院臨床疫学部のモートン・シュミット博士は、「肥満グループの人は、高血圧症を発症したり、心臓発作を起こしたり、死亡したりする確率が2倍以上だった」とし、「体格指数(BMI)が1増加するごとに、心臓発作の発症率が5パーセント増加、高血圧症と血栓の発症率が10パーセント増加、糖尿病の発症率が20パーセント増加するという関連性がみられた」と述べています。
 研究チームは、肥満による健康障害と早死にが「今後数十年以内に、医療制度にかつてないほどの負担をもたらすに違いない」と警告し、「人々が若い年齢の肥満が長期の健康への深刻な危険であると理解することは、重要である」としています。
 また、今回の調査は男性に対してのみ行われましたが、この関連性は女性にも当てはまる可能性が高いとしています。

 2013年5月4日(土)




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