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■O157感染、生肉原因は大幅減 焼き肉原因は減らず [健康ダイジェスト]

 昨年1年間に生レバーを食べるなどして、腸管出血性大腸菌O157に感染した人は過去5年間の平均の3分の1以下に減っていたことが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。
 5人の死者が出た焼き肉チェーン店での集団食中毒発生を受け、生食用牛肉の提供基準を厳格化したり、牛の生レバーの提供を禁止したりしたことが効果を上げたとみられています。
 国立感染症研究所は昨年7月に、飲食店などでの牛の生レバーの提供が法律で禁止されたことから、その効果を確かめるため、10人以上の集団食中毒を除いて全国でO157に感染した人の推移を調べました。
 その結果、昨年1年間に生レバーや生肉を食べてO157に感染した人は55人と、2007年以降の5年間の平均の3分の1以下に減っていたことがわかりました。昨年の感染者のうち43人は7月までに報告があったことから、飲食店などで牛の生レバーの提供が禁止されたことが効果を上げたとみられています。
 一方、昨年、焼き肉やしゃぶしゃぶなどでO157に感染したとみられるのは185人と、過去5年とほぼ変わらず、肉の加熱が不十分か、生肉を扱ったはしなどをそのまま使って食事をしていることが影響しているのではないかとしています。
 国立感染症研究所の八幡裕一郎主任研究官は、「焼き肉でO157の感染リスクがなくなったわけではなく、今後、O157による食中毒が多発する時期に入る。肉を取り扱う際には、まな板や包丁などの衛生に気を付けるとともに、生肉は専用の道具であるトングでつかんで十分に加熱して焼き、食べるはしと区別するなど、家庭でも対策を講じてほしい」と話しています。

 2013年6月1日(土)




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