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■美白化粧品、1828人の重症被害を確認 カネボウ発表 [健康ダイジェスト]

 美白化粧品で肌がまだらに白くなる被害が出ている問題で、カネボウ化粧品は7月31日、症状を訴える人が8631人に達したと発表しました。7月19日時点から約1800人増えました。
 このうちカネボウが重い症状だと確認したのは1828人に上り、約1100人増えました。確認作業は半分しか済んでおらず、被害がなお広がるのは確実。
 7月19日時点では、症状や不安を訴える人は6808人で、このうち重い症状だと訴える人は2250人いました。その後もカネボウや親会社の花王が状況を公表するたびに被害に気付く人が増えており、カネボウは被害を訴えた人を社員が個別に訪ねて症状を確認し、治療費の負担などに応じています。
 7月28日までに症状を訴えた人の約半数の4300人余りを訪ねて確認したところ、まだらに白くなる白斑が「3カ所以上」「5センチ以上の大きさ」「明らかな形で顔にある」といった重い症状の人が4割を超えました。重くはないものの症状が確認できたのは1457人。すでに回復したり、回復傾向がみられたりした776人も合わせて4000人を超します。訪問した人の9割以上です。
 また、今回の問題を巡っては、カネボウ側の対応が遅かったのではないかという指摘が出ています。
 カネボウが問題を公表し、美白化粧品の自主回収を始めたのは7月4日。しかし、カネボウの窓口には2年前から相談が寄せられており、病院を紹介するなどの対応をしましたが、化粧品が原因とは認識していませんでした。
 さらに、今年5月13日には、外部の皮膚科医から「化粧品を利用して肌がまだらに白くなった人が3人いる」と指摘を受けましたが、実際に医療機関を訪問して調査を始めたのは、その2週間後でした。
 症状を訴える人たちからは、「会社がもっと早く発表すれば症状が出る人はここまで増えなかったと思う」という声が上がっています。
 消費者庁の阿南久長官も、「指摘を受けてから医療機関を訪問するまでなぜ2週間もかかるのか、わからない」と述べ、カネボウの対応の遅れが、被害の拡大につながったという認識を示しています。
 お客様窓口(0120・137・411)への問い合わせや販売店への相談は今も続き、「どこで収束するのか見通せない」(カネボウ広報)といいます。花王は「(対応が)もっと早ければ被害が抑えられた」(沢田道隆社長)と認めて陳謝していますが、再発防止策の具体化はこれからです。
 一方、問題となっている美白成分「ロドデノール」を含む化粧品の回収は、約43万5000個に達しました。購入から時間があまりたっておらず、消費者の手元にあるとカネボウが推定する約45万個の96パーセントに当たります。これまでに約20万7000人が申し出ました。

 2013年8月2日(金)




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