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■肌トラブル多発で通販化粧品を販売中止 第一三共ヘルスケア [健康ダイジェスト]

 製薬会社の第一三共の子会社「第一三共ヘルスケア」(東京都中央区)は5日、通信販売専用のスキンケア化粧品「ダーマエナジー」シリーズの利用者に肌のはれやかゆみなどを訴えるトラブルが頻発したため、飲料を除く同シリーズの販売をすべて中止すると発表しました。
 同シリーズは、中高年層を対象に「肌のハリや潤いを保つ」とうたったエイジングケア化粧品で、メーク落としや洗顔料、化粧水、美容液など8種類あります。
 昨年7月に通信販売限定で発売し、これまでに計約13万7000個売れました。ビタミンAの一種レチノールなどを高濃度で配合し、乾燥による小じわやたるみなどを抑える効果があるとしていました。
 発売直後から、使った人から同社に、肌にかゆみを感じたり、赤みやはれが出たりといった苦情が寄せられていました。このため、今年9月から一部の商品のレチノールの量を減らすなどしましたが、苦情は減りませんでした。
 販売を中止した商品は、ジェリーオイルクレンジング、クリーミーウォッシュフォーム、モイストリフトローション、モイストリフトローション2、エッセンスパーフェクション、エッセンスパーフェクションM、モイストリフトクリーム、トライアルセット(4種類の商品のセット販売)。
 症状を訴え、医療機関を受診した人は270人以上に上るといいます。
 同社は「重篤な症状が報告されていないため製品の回収はしない」と説明、販売中止とともに、返品や返金に応じます。肌に異常があった人には、医療機関の受診を勧め、治療費を負担します。
 同社によると、大半の人は化粧品の使用をやめると、2~3週間で肌の症状が治るといいます。
 問い合わせは、同社お客様サービスセンター(0120・13・2844)へ。
 ちなみに、高濃度のレチノールを使用すると肌の新陳代謝が上がり、かゆみや赤み、場合によっては皮膚の皮がむけるといった症状が出やすくなります。
 東京大学形成外科の吉村浩太郎・講師の施術でレチノール治療が脚光を浴び、現在も専門医の元、レチノールと漂白クリームによってシミの改善を図ろうとする治療がなされていますが、途中のこのプロセスに耐え切れず中断する患者もいます。  
 第一三共ヘルスケアでは、こうしたプロセスを経て肌再生を図ろうとした製品を提供したと見なされますが、一般消費者向けの化粧品としては難しいものだったといえます。

 2013年12月7日(土)

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