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■15歳未満の男児提供の臓器移植、4人への手術が無事終了 [健康ダイジェスト]

 長崎県大村市にある国立病院機構長崎医療センターで脳死と判定された10歳代前半の男児から提供された心臓や肝臓などの臓器は、全国4カ所の病院に運ばれて患者に移植する手術が行われ、7日夜までにすべての手術が無事終了しました。
 3年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子供から臓器が提供されたのは、これで4人目です。
 日本臓器移植ネットワークによると、男児は11月29日に長崎医療センターで、事故による心停止で低酸素脳症となり、回復が難しい状態と判断されました。5日、脳死とされ得る状態となりました。
 その後、男児の両親と祖父母がコーディネーターから約1時間説明を受け、男児が「看護師になりたい」「人を助けたい」と話していたことから、脳死下での臓器提供を承諾しました。
 また、長崎医療センターは児童相談所と警察に確認した上で、院内の委員会で「虐待の疑いはなかった」と判断。7日早朝に臓器が摘出され、全国各地の病院で移植手術が行われることになりました。
 このうち心臓は、岡山大学病院で拡張型心筋症という重い心臓病の10歳代の女児に移植されました。
 岡山大学病院での心臓移植は初めてで、術後に記者会見した執刀医の佐野俊二教授は「中四国の人に岡山でも心臓移植ができると知ってもらえれば意義は大きい」と話しました。
 同病院によると、女児は3年近く移植を待っていたということで、提供された心臓の状態はよく、今後、3カ月ほど様子をみて経過がよければ退院できるということです。
 また、肝臓は名古屋大学附属病院で40歳代の重い肝臓病の男性に、すい臓と片方の腎臓は大阪大学附属病院で40歳代の糖尿病性腎症の男性に、もう片方の腎臓は長崎大学病院で40歳代の慢性糸球体腎炎の男性にそれぞれ移植する手術が行われ、7日午後10時半すぎまでにすべて終了しました。

 2013年12月8日(日)

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