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■大気汚染による死者、2012年に世界で700万人 WHO、各国に対策促す [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は25日、自動車の排ガスや調理用の炎など、さまざまな要因で発生する大気汚染に関連した死因による死者が2012年に世界全体で700万人に上ったとの推計を発表しました。700万人は全死者の8分の1に当たります。
 WHOは従来予想の2倍以上とし、「700万人は極めて大きな数だ。大気汚染を減らせば(年間)数百万人の命を救える」と各国政府に対策を急ぐよう促しています。まきや石炭の利用による屋内の空気の汚れに起因する健康被害も多いと指摘しています。
 屋内の空気汚染による死者が430万人、屋外は370万人と分析しました。一部には両方が原因で死に至る人もいるため、世界の合計は700万人と推計しました。
 地域別では、日本や中国を含む西太平洋地域が約280万人、インドやインドネシアを含む東南アジア地域が約230万人で、2地域で世界全体の半数以上と突出して多くなっています。両地域は人口10万人当たりの死者数でも、それぞれ1、2位となりました。
 西太平洋地域の人口10万人当たりの死者数は、日本などの高所得国では32人でしたが、中国などの中低所得国では172人と5倍以上に上りました。
 空気の汚染で引き起こされる疾患は、屋内では卒中・発作が34パーセントで最多で、虚血性の心臓疾患が26パーセントで続きました。屋外の場合は、卒中・発作と虚血性心臓疾患が40パーセントずつで並んでいます。
 WHOは、「屋内では空気をきれいに保てる調理器具や暖房器具を使うことが対策になる」としています。

 2014年3月26日(水)




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