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■中性脂肪や血圧など、健康診断の基準を緩和へ 日本人間ドック学会 [健康ダイジェスト]

 人間ドックの血液検査で「健康」の基準とされる値について、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が作る専門家委員会は4日、現在の基準より緩い新たな基準値を発表しました。
 男性の中性脂肪や男女の悪玉(LDL)コレステロールの上限を大幅に緩和。ただ、基準値をいくつに設定するかは人間ドックの実施施設に任せられており、新たな基準値がどの程度浸透するかは不透明です。
 人間ドックや企業の健康診断では通常、血液中の白血球数やコレステロール、中性脂肪などの値について、基準値の範囲内に入るかどうかを判定しています。基準値は各施設が独自で決めたり、日本人間ドック学会が公表している判別値を使ったりしており、統一されていないのが現状。
 専門家委員会はこうした施設ごとのばらつきをなくそうと、2011年の1年間に人間ドックを受けた150万人の中から、重大な既往歴がなく薬物治療や喫煙をしていない健康な成人約1万人を抽出して、27項目の検査データを分析。
 その結果、これまでの範囲を超える値でも健康を維持している人が多くいることがわかり、基準値を見直しました。
 新たな基準値では、150未満がよいとされてきた男性の中性脂肪は198以下に。
 120未満がよいとされてきた悪玉コレステロールは、男性178以下、女性は年齢を3段階に分け、30歳から44歳が152以下、45歳から64歳が183以下、65歳から80歳が190以下となりました。
 総コレステロールも、現在男女とも199未満がよいとされていますが、男性は254以下、女性では30歳から44歳が238以下、45歳から64歳が273以下、65歳から80歳が280以下となりました。
 血圧は、現在正常とされる数値が上の値は129まで、下の値は84までですが、上の値は147まで、下の値は94までとなりました。
 また、肥満度を表すBMIの値は、現在男女ともに25未満ですが、男性は27・7以下、女性は26・1以下となりました。
 これらの数値は、健康な人には当てはまるものの、糖尿病など何らかの病気を持つ人には適用されません。
 日本人間ドック学会は、新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定。
 専門家委員会の委員長を務める渡辺清明慶応大名誉教授は、「新たな基準値で将来的に健康を維持できるかについてはさらに検討が必要」と話しています。

 2014年4月10日(木) 




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