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■1回の採血で13種のがんを発見 負担少ない検査法開発へ [健康ダイジェスト]

 がん細胞が血液中に出す特殊な物質を目印に乳がんや大腸がんなど、日本人に多い13種類のがんを血液を調べるだけで早期発見できるようにする新たな検査法の開発を始めると、国立がん研究センターなどのグループが発表しました。
 身体的な負担の少ない血液検査でがんの疑いがある人を見付け、詳細検査を受けてもらう想定。がんを治す上で極めて重要な早期発見、治療開始によって、がん克服につなげたいとしています。
 これは、国立がん研究センターやNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、それに東レなどの企業4社が共同で行うと18日、記者会見し、明らかにしたものです。
 会見によりますと、これまで以上にがんを早期に発見できるという新たな検査法の開発のカギとなるのは、血液や唾液などの体液に含まれ、人間では2500種類以上が確認されているマイクロRNAという特殊な物質です。
 細胞ががん化すると、マイクロRNAが血液中に分泌される種類や量が変わることが、最新の研究でわかってきたということです。
 グループでは、国立がん研究センターに保存されている大量のがん患者の血液を詳しく分析し、日本人に多い胃、食道、肺、肝臓、胆道、膵臓、大腸、卵巣、前立腺、ぼうこう、乳房のがんと、肉腫、神経膠腫の13種類のがんについて、初期のがんの目印となるマイクロRNAを見付け出し、新たな検査法の開発につなげたいとしています。
 研究は、今後5年間行い、最終的には、健康診断などの血液検査でがんの早期発見が行えるようなシステムの開発を目指すことにしています。
 国立がん研究センターの落谷孝広分子細胞治療研究分野長は、「将来的には、血液1滴で、どんながんがあるのか、早期に発見できるようにしたい」と話しています。

 2014年8月18日(月) 

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