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■早食いの肥満リスク4倍以上 岡山大が学生追跡調査 [健康ダイジェスト]

 早食いの学生が肥満になるリスクは、ゆっくり食べる学生の4倍以上になることが、岡山大学の調査で明らかになりました。
 脂っこいメニューが好きだったり、満腹になるまで食べたりする学生よりも、早食いの学生の肥満傾向が高いことも判明。「ゆっくりとよくかんで食べる」という食習慣の大切さが、改めて浮き彫りになりました。
 同大学大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授(予防歯科学)の研究チームなどが2010年、肥満度の目安となる体格指数「BMI」で、肥満とされる25以上の学生を除いた新入生約2000人を対象に調査しました。
 身長と体重、食べるスピードが早いか、インスタント食品やファストフードなどを好むか、脂っこいものをよく食べるか、食事が不規則か、朝食を抜くか、腹いっぱいになるまで食べるかなど12項目を問うアンケートを実施。3年後の健康診断結果との関連を分析しました。
 2013年に健康診断を受けた1314人で、肥満とされたのは38人。アンケートを統計学的に処理した結果、うち「早食い」と回答した学生の肥満リスクは、それ以外の学生の4・4倍になりました。
 さらに、BMIが23以上の肥満前段階とされたのは72人で、早食いの学生の肥満リスクは3・5倍。男性676人、女性638人の肥満リスクを比較すると、早食いの男性のほうが2・8倍高くなりました。
 また、「脂っこいものをよく食べる」「満腹になるまで食べる」の回答者については、肥満との関連は確認されたものの、リスクの数値は出なかったといいます。
 ゆっくりとよくかんで食べる習慣と肥満防止の関連性を実証する研究で、同じ対象者を一定期間継続的に追跡調査したのは珍しいといいます。
 研究に参加した江国大輔講師は、「早食いを早い段階で改善すれば、メタボリックシンドロームや、その予備軍になることを防げる可能性がある」と話しています。
 なお、肥満治療ガイドラインでは、「咀嚼(そしゃく)法」が肥満治療における行動療法の1つとして明記されているほか、1回20~30回以上かむことも推奨されています。
 岡山大の研究の詳細は、米国科学雑誌「Obesity」(電子版)に掲載されました。

 2014年10月1日(水)

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