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■千葉県がんセンターの腹腔鏡手術、10例で問題指摘 日本外科学会が調査 [健康ダイジェスト]

 千葉県がんセンターの消化器外科で、腹腔鏡の手術を受けた患者11人が死亡した問題で、手術中に肝臓と十二指腸をつなぐ総胆管を別の管と誤って切断し患者が死亡するなど、手術自体に問題のあるケースが複数あったことが、日本外科学会の調査でわかりました。
 千葉県がんセンターでは、昨年2月までのおよそ6年間に、腹腔鏡を使って肝臓やすい臓などの手術を受けた50~80歳代の患者11人が死亡し、千葉県の第三者検証委員会から依頼を受けた日本外科学会が詳しい調査を行いました。
 その結果、11人の死亡例のうち、10例で手術を実施するかの判断や術中の対応などに問題があったと指摘しています。2011年に肝臓がんの手術を受けた70歳代の男性のケースでは、肝臓と十二指腸をつなぐ総胆管を医師が別の管と誤って切断していたほか、動脈を傷付けるなどして患者が肝不全になった結果、死に至ったと考えられると指摘しています。
 また、2008年に胃がんのため胃をすべて摘出する手術を受けた50歳代の男性のケースでは、視野が十分確保できない中で盲目的な手術操作が目立ち、腹腔鏡による手術を安全に実施できる水準に至っていないと考えられるなどと、医師の技量不足を指摘しています。
 この手術を執刀した医師は、腹腔鏡を使って胃をすべて摘出する手術を1例しか経験していなかったということで、執刀医を選ぶ際の配慮が足りなかったのではないかとも指摘しています。
 肝臓の手術に詳しい日本大学医学部消化器外科の高山忠利教授は、「腹腔鏡だと視野が狭くなるので、経験が少ないと切る場所を見間違えるミスも起こる。経験や技術が足りない医師になぜ任せたのか、詳しい経緯を調べるべきだ」と話しています。

 2015年3月27日(金)

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