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■子宮頸がんワクチン接種、 症状未回復約200人 厚生労働省が追跡調査 [健康ダイジェスト]

 子宮頸(けい)がんワクチンを接種した後、原因不明の体の痛みなどを訴え、症状が回復していない患者がおよそ200人いることが、厚生労働省の調査で初めてわかりました。
 結果を受けて厚労省は近く、医療費などの給付に向けた審査を始め、接種との因果関係が否定できない場合は救済する方針を固めました。
 子宮頸がんワクチンは子宮の入り口にできるがんを予防する効果が期待されるとして、国内では6年前の2010年11月から接種が始まりました。2013年4月には、小学6年生から高校1年生までの女子を対象に、国と自治体が費用を負担する定期接種に追加され、これまでにおよそ340万人が受けたと推定されています。
 しかし、体の痛みやけいれん、歩行障害などを訴える患者が相次いだため、厚労省は2013年6月、積極的な接種の呼び掛けを中止し、何らかの症状が出たおよそ2600人を対象に医療機関などを通じて追跡調査を行いました。
 その結果、痛みの症状が残っていた患者や、全く症状が回復していなかった患者が合わせておよそ200人いることが、初めてわかりました。中には歩けなくなり、学校に通えなくなった人もいるということです。
 子宮頸がんワクチンを接種し、こうした症状を訴えた患者について、厚労省はこれまで、実態が明らかになっていないとして救済を行っていませんでしたが、調査結果を受けて近く、医療費や障害年金の給付に向けた審査を始め、接種との因果関係が否定できない場合は救済する方針を固めました。
 子宮頸がんワクチンを接種し、現在も歩行障害などに苦しんでいる高校2年の女子生徒の母親で、「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の松藤美香代表は、「救済の申請をしても審査が進まない状況だったので、救済に向け動き出したことに期待している。その一方で、治療法の解明は進んでいないので対策を急いでほしい」と話しています。

 2015年9月5日(土)

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