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■化血研、動物用ワクチンでも不正製法 農水省が約30種で確認 [健康ダイジェスト]

 血液製剤を40年以上にわたって不正に製造していた「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)が、家畜に使う動物用ワクチンと診断薬でも国が承認していない方法でつくっていたことが、農林水産省の調査で明らかになりました。
 不正製造は継続的に行われていたとみられ、農水省は9日、医薬品医療機器法違反の疑いで、化血研への立ち入り調査を始めました。
 不正があったのは化血研が製造する動物用ワクチンなど約50種類のうち約30種類。豚の下痢や牛の流産などを引き起こす感染症を防ぐためのワクチンなどで、細菌の混入を調べる際、承認された手順通りに検査していませんでした。
 今年2月に化血研から「承認された手順通りにつくっていない製品が見付かった」と報告を受けた農水省が調べ、不正を確認しました。出荷済み製品は品質を調べる国家検定を通過しており、安全性に問題はないといいます。
 製造記録の偽造といった隠蔽(いんぺい)は現時点で確認されていないものの、医薬品製造に対する国のチェックを軽視する姿勢が、化血研の各部門に広がっていた可能性が出てきました。農水省は資料の提出などを求め、さらに調査します。
 化血研は、動物用ワクチン8種類の出荷を自粛しているといいます。担当者はマスコミの取材に対し、「農水省の指導のもと適切な対応をしたい」と話しています。

 2015年12月10日(木)




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