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■ジカ熱ウイルスの感染力、デング熱と同程度 東大の研究グループが推計 [健康ダイジェスト]

 東京大学の西浦博准教授らは、中南米で流行しているジカ熱の感染力は一昨年に国内感染が報告されたデング熱と同程度とする推計をまとめました。過去にジカ熱が広がった太平洋の島々の事例をもとに解析しました。
 もし夏に感染者が出ると、デング熱の時のように国内感染が広がる可能性があり、対策が必要になるといいます。
 ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。ジカウイルスは、デング熱や日本脳炎などのウイルスと同じ仲間。日本では、ブラジルから帰国した男子高校生の感染が見付かりました。
 ジカ熱は2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で、2013年から2014年にかけてフランス領ポリネシアで流行しました。研究チームは患者が発症した時期をもとに、ヤップ島の患者108人、フランス領ポリネシアの8581人のデータを分析し、1人の患者から何人に広がったかを計算。人口の7割が感染したヤップ島では平均4・3~5・8人、ポリネシアでは平均1・8~2・0人との結果でした。
 感染報告がある輸血や性交渉の影響は、考慮しませんでした。
 世界各国のデータから、デング熱では患者1人から蚊を通じて1~4人が感染するといわれます。ジカ熱の感染力や流行の広がり方は、デング熱と同程度と判断しました。拡大防止策を検討する際の基本データになるといいます。
 西浦准教授は、「日本では、ウイルスを媒介する蚊の種類が異なるなど条件が違うが、2年前のデング熱と同じように一定程度広がるおそれがあると考えて対策を取っておく必要がある」と話しています。

 2016年3月3日(木)




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