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■肺がん再発予防を 新ワクチンの治験、神奈川県立がんセンターが開始 [健康ダイジェスト]

 がんで死亡する人のうち最も高い割合を占める肺がんの再発を防ごうと、神奈川県立がんセンター(横浜市旭区)などの研究チームは、開発中のワクチンの効果や安全性を確かめる治験(臨床試験)を始めました。
 厚生労働省によりますと、一昨年肺がんで死亡した人は国内でおよそ7万人に上り、がんで死亡した人のうち最も高い割合を占めています。
 こうした中、神奈川県立がんセンターや東京大学などでつくる研究チームは、肺がんの再発を防ぐため開発中のワクチンを患者に投与して、効果や安全性を確かめる治験を始めました。
 肺がんは、主に小細胞がんと非小細胞がんに分けられ、全体の約8割を占める非小細胞がんの患者が治験の対象。手術によってがんを切除し、化学療法(抗がん剤治療)を行っても、ごくわずかに残ったがん細胞が原因となって、再発するケースがあります。
 再発すると根治治療は困難になるため、治験では再発前にがんワクチンを投与し、小さながんを抑え込みます。手術によって肺がんが完全に切除され、補助的な化学療法を行った患者を対象に治験を行います。
 ワクチンは東大が開発し、治験は東大医科学研究所付属病院(東京都港区)と国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)を含めた3施設で、医師主導によって行います。対象者は3施設で計60人。2年間にわたってワクチンを皮下投与します。このワクチンは、患者の免疫機能を高めてがん細胞を攻撃させるのが特徴です。
 研究チームは、最短で8年後の国の承認を経て、肺がんの新たな治療方法として確立させたいとしています。
 神奈川県立がんセンターの担当者は、「ワクチンによる治療はがん患者の負担を軽減することにもつながるので、可能な限り早期に効果や安全性を確かめたい」と話しています。
 問い合わせは、神奈川県立がんセンターのがんワクチンセンター電話045(520)2227(平日の午前9時~午後4時)。

 2016年5月5日(木)




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