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■精神科病院、患者の拘束1万人に上る 2013年度、10年で2倍 [健康ダイジェスト]

 精神科病院で手足をベッドにくくり付けるなどの身体拘束を受けた患者が2013年度、全国で1万229人に上り、10年前の2倍に増えたことが9日、厚生労働省の調査でわかりました。
 内側から開けることができない「保護室」に隔離された患者も、約3割増の9883人でした。
 精神科病院での身体拘束などは、精神保健福祉法上、本人や他人を傷付ける恐れがあるなどと精神保健指定医が判断した場合に、限定的に認められています。
 厚労省は調査結果について、「明確な因果関係までは特定できない」とした上で、「アルツハイマー型認知症患者の割合が増えている背景はある」と説明しています。
 識者からは、安易な身体拘束を指摘する声もあり、人としての尊厳や権利の制限につながるとの懸念から「適切性を第三者機関が判断する仕組みが必要」との意見も出ています。
 精神科に関する全国調査は、厚労省が毎年度実施し、入院患者数や医療従事者数、病床数などを集計。データがまとまった2013年度の対象は、1616施設でした。
 その結果、身体拘束を受けた患者は1万229人に上ることが判明。最多は北海道の1076人で、東京都の992人、埼玉県の878人が続きました。また、保護室への隔離は9883人で、最多は大阪府の612人でした。
 身体拘束に関する調査項目は、2003年度に加えられ、同年度は対象1662施設で5109人。その後増加の一途をたどっています。2003年度に保護室に隔離された患者は、7741人でした。
 一方、精神科病院への入院患者数は減少傾向にあり、2003年度に約32万9000人でしたが、2013年度は約3万2000人減の約29万7000人となりました。

 2016年5月9日(月)




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