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■ゲノム編集食品のトウモロコシが日本に アメリカ種子大手が2021年にも輸出 [健康ダイジェスト]

 アメリカの種子大手コルテバ・アグリサイエンス(元ダウ・デュポン)は、遺伝子を自在に改変できるゲノム編集で品種改良したトウモロコシを日本で流通できるように、厚生労働省に年内にも届け出ます。10月から厚労省が始める新制度に従って、手続きを進めます。早ければ2021年にも、アメリカで栽培したものが菓子や調味料の原料として輸入される見通しです。
 ゲノム編集食品で国際種子大手が国内進出を示したのは初めてで、普及への試金石になります。
 ゲノム編集は遺伝子を狙った場所で改変できる技術で、簡単に品種改良ができます。海外では、アメリカのバイオベンチャー、カリクストが2019年2月に植物油の成分、オレイン酸を多く含むように改良した大豆から作った植物油を発売するなど実用化が始まりました。国内では、筑波大学発ベンチャーが「GABA(ギャバ)」と呼ばれる血圧を下げる成分を多く含むトマトで、製品化を目指しています。
 厚労省は10月からゲノム編集を使った食品について、新たに遺伝子を加えない場合に届け出だけで販売できる新制度を始めます。輸入品も、安全性審査なしで販売できます。
 コルテバ・アグリサイエンスは、遺伝子組み換えしたトウモロコシや大豆の種子なども扱います。今回は、アメリカで農家にゲノム編集で品種改良した種子を販売し、育ったトウモロコシを商社などを通して日本に輸出します。主に、菓子やドレッシングに使うコーンスターチの原料になるといいます。
 同社のトウモロコシは、収量の多い品種をゲノム編集でもちもち感を増やすようにでんぷんの組成を変えました。食品会社への安定供給や加工食品の価格低下につながる可能性があります。

 2019年9月27日(金)

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