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■神戸アイセンター、iPS細胞から作った網膜を移植 大阪大の専門委が承認 [健康ダイジェスト]

 重い目の病気の患者に、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜を移植する世界初の臨床研究を、大阪大学の専門委員会が大筋で承認しました。計画を進める神戸市の研究チームは、今後、国の審査で認められれば、来年の夏にも1例目の移植手術を実施したいとしています。
 神戸市にある「神戸アイセンター病院」と理化学研究所の研究チームは、重い目の病気の「網膜色素変性症」と呼ばれる難病の患者に、他人のiPS細胞から作った網膜組織を移植し、回復を目指す臨床研究を計画しています。
 研究チームは昨年12月、この計画を審査に当たる大阪大の特定認定再生医療等委員会に申請していましたが、委員会が大筋で承認し、30日までに、その結果が通知されました。
 網膜色素変性症は徐々に光を感じ取れなくなり、進行すると失明に至る病気で、日本には約4万人の患者がいるとみられまます。中途失明の原因疾患の第3位で、さまざまな治療法が研究されています。網膜神経保護剤や遺伝子治療、人工網膜などの研究が全世界で行われているものの、現時点では確立された治療法はありません。
 研究チームでは、今後、厚生労働省の専門部会に研究の実施を申請し、認められれば来年の夏にも1例目の移植手術を実施したいとしています。
 iPS細胞を使った目の病気の臨床研究は、理化学研究所が網膜に障害が起きる滲出型加齢黄斑変性で、大阪大が角膜部分が濁る角膜上皮幹細胞疲弊症で実施しており、目の再生医療がさらに加速しそうです。

 2020年1月30日(木)

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